コンクールに入賞した人たちの賞金は、一体いくらくらいもらえるの、というのは誰もがちょっと気になるところですが、その額はコンクールによって数万円から数百万円までさまざまです。現在、国内コンクールでの賞金額の筆頭は「浜松国際ピアノコンクール」、「仙台国際音楽コンクール」、「静岡国際オペラ・コンクール」、の各300万円です。いずれも国際コンクールで3年毎の開催になっています。また、同じく賞金額が各300万円には「大阪国際室内楽コンクール」がありますが、こちらは1団体に与えられるもので一人あたりではもっと少なくなります。
概して賞金額の高いコンクールは必然的にレヴェルも上がっていくようです。ちなみに日本で歴史のある「日本音楽コンクール」の第1位は60万円、「日本管打楽器コンクール」の第1位は70万円になっています。
また、著名な国際コンクールの「ショパン国際ピアノコンクール」は約300万円、「リーズ国際ピアノコンクール」は約280万円、「エリザベート王妃国際コンクー」は約250万円、「チャイコフスキー国際コンクール」は約250万円、「ジュネーブ国際音楽コンクール」約180万円・・・となっており、特に飛びぬけて高いということもなさそうです。日本のコンクールもそれらを参考にというところでしょうか。
ただし、これは優勝賞金だけを比べたもので、たとえ賞金は低くても、高額の副賞があるコンクールもあります。例えば、オーストリアのベートーヴェン国際ピアノ・コンクールでは優勝すると、賞金は約90万円ですが、副賞にベーゼンドルフォアーのグランドピアノがもらえます。実は、こちらの方が非常に高く、少なくても1000万円以上はします。
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