クラシック音楽を楽しむための情報を集めたポータルサイト。クラシック音楽基礎知識。クラシック音楽の楽器。クラシック音楽最新ニュース。クラシック音楽演奏家リンク。コンサートの楽しみ方等々。
クラシック音楽情報
 TOPオーケストラを聴こうオーケストラの演奏のこと>フレージングとアーティキュレーション
クラシック音楽の豆知識
コンサートの楽しみ方
オーケストラを聴こう
オーケストラの基礎知識
指揮者のこと
オーケストラの楽器のこと
オーケストラの演奏のこと
オーケストラの裏方さんの仕事
オーケストラ用語集
クラシック音楽の楽器
クラシック音楽の仕事

クラシック音楽用語集

クラシック演奏家リンク
クラシック関連リンク

100曲モーツァルト =10枚10時間3000円=
 

 
1冊でわかるポケット教養シリーズ 指揮者の世界


オーケストラの演奏のこと


フレージングとアーティキュレーション



 コンクールなどの演奏で多く見受けられることですが、楽譜どおり演奏できていて、その上テクニックも申し分ないのに、なぜかもう一つ物足りなく感じる演奏が少なくありません。特に日本人の演奏にその傾向があるようです。

 その物足りなさには「フレージング」と「アーティキュレーション」が大きく係わっています。この「フレージング」や「アーティキュレーション」を、しっかり意識した演奏になると感情のこもった演奏ができるようになるようです。

 フレーズとは意味を持った音符のまとまりです。スラーにかこまれているのもフレーズですが、多くのフレーズは楽譜に書かれていないため、どこからどこまでをひとつのフレーズとして演奏するかは演奏者に任されます。これをフレージングといいます。

 フレージングは、上昇する旋律はクレッシェンドしていき、下降する旋律はディクレッシェンドする。最初の音は強めにし、最後の音を弱くする。などはフレージングの基本ですが、そういった演奏が自然にできないと、ドラマの台本の棒読みみたいな演奏になってしまい、聴き手には自分の演奏が伝わっていきません。

 次に「アーティキュレーション」ですが、音符にテヌートやスタッカート、アクセントやスラーなどといった表情記号で表されているのがアーティキュレーションです。「アーティキュレーション」は、フレージングが複数の音の表情をあらわすのに対して、一音の表情をあらわします。

 元N響のバイオリニストの鶴我裕子さんは著書「バイオリニストは目が赤い」の中で、演奏を生かすも殺すも、アーティキュレーションしだいであると言っています。 楽譜は台本みたいなもので、どう読んで、どう聴かせるかが、演奏家のセンスの見せどころである。つまり、オーケストラのリハーサルは、有名な曲になればなるほど、指揮者と演奏者とのアーティキュレーションの確認作業にしぼられるのだそうです。

天才といわれる演奏家はアーティキュレーションの可能性を無尽蔵に引き出せるようで、一日中この手もあるあの手もある・・・と、同じ曲を様々に楽しく練習できるとか・・・。



僕はいかにして指揮者になったのか (新潮文庫)








クラシック音楽情報 We love classic
 メールはこちらからサイトマップもっと知りたいクラシックザ・オーケストラ管理人のことリンク
Copyright (C) 2007 All Rights Reserved