アルトゥーロ・トスカニーニ・フィルハーモニー管弦楽団
Filarmonica Arturo Toscanini

ロリン・マゼール　(2004年〜）　
Lorin Maazel

ロリン・マゼールは１９３０年パリ生まれの米国人２世の指揮者・ヴァイオリニスト・作曲家。幼少の頃からピアノと指揮を学び、その天才ぶりを発揮。９歳から１５歳の間にはアメリカのメジャー･オーケストラのほとんどを指揮する。１７歳でピッツバーグ大学に入学し、語学、数学、哲学を学ぶ。

１９６５年にはベルリン・ドイツ・オペラとベルリン・ドイツ交響楽団の音楽監督に就任。７２年にはジョージ・セル死去後空席となっていたクリーヴランド管弦楽団の音楽監督に就任した。８２年にはウィーン国立歌劇場の総監督に昇りつめ、ニューイヤーコンサートの指揮者を務める。２００２年ニューヨーク・フィルの音楽監督に就任。また２００４年には団員が全員「団員」としてではなく「ソリスト」として契約しているトスカニーニ交響楽団のオーケストラの音楽監督に就任した。イスラエル・フィル、ウィーン・フィルの名誉団員で、ベルリン・フィルからはハンス・フォン・ビューロー銀メダルを授章している。

トスカニーニ交響楽団は、偉大な指揮者アルトゥーロ･トスカニーニの名を冠する音楽財団によって２００２年にイタリアのパルマで設立される。ロリン・マゼールの指揮で衝撃的なデビュー・コンサートが行なわれて以来、短期間のうちに世界の桧舞台で活躍するオーケストラへと急成長した。２００４年に初代の音楽監督にロリン・マゼールが就任している。現在は民営の組織となりローマに本拠を置いている。　

このオーケストラの最大の特徴はオーケストラ団員は全員ソリストとして毎年オーディションを受け、契約するシステムがとられている。したがって常に高い水準を維持しており、発足からわずか５年で各方面から高い評価を得ている。

年間の公演のうち、ツアーが６割を占める。これまでにズービン・メータ、ムスティスラフ・ロストロポーヴィッチ、ユーリー・テミルカーノフ、シャルル・デュトワ、エリアフ・インバル他の指揮者、プラシド・ドミンゴ、マキシム・ヴェンゲーロフ他、数多くのソリストと共演している。