スイス・ロマンド管弦楽団はスイスのロマンド地方(フランス語公用地区)のジュネーブを本拠とするオーケストラです。1918年に指揮者のエルネスト・アンセルメによって創設された。「スイス・ロマンド」とは、「フランス語圏のスイス」の意である。
アンセルメは50年間にわたってスイス・ロマンド管弦楽団の指揮者を務める。アンセルメはデッカ・レコードと長期間にわたって数多くの録音を残している。スイス人作曲家のオネゲルやマルタンの作品を初演する。第二次世界大戦中にはスイスに逃れてきた多くのドイツ人指揮者が定期的に客演、フルトヴェングラーがベートーヴェンやブラームス、R.シュトラウスを指揮し、シューリヒトはスイスの聴衆にブルックナーやマーラーの交響曲を広めた。
1967年より半世紀にわたるアンセルメの時代の後をパウル・クレツキが継いだ。しかし、クレツキの時代は長くは続かなかった。1970年にはヴォルグガング・サヴァリッシュが音楽監督に就任した。サヴァリッシュは約10年間務めた。その後、ホルスト・シュタインの時代を経て1985年にはアルミン・ジョルダン、1997年ファビオ・ルイージ、2002年ピンカス・スタインバーグと受け継がれ、2005年からマレク・ヤノフスキが首席指揮者を務めている。
|