サンフランシスコ交響楽団は1909年、ミュージカルアソシエイションオブサンフランシスコとして発足され、1911年12月8日作曲家でありシアトル交響楽団の指揮者であった、ヘンリー・ハドリーの指揮で初めてコンサートが行われた。その後、ドイツ人アルフレッド・ヘルツが指揮者に就き、ヨーロッパ流のメソッドを教えてサンフランシスコ交響楽団は鍛えられる。
1935年にはピエール・モントゥーが音楽監督に就任した。サンフランシスコ交響楽団はモントゥーと共に大きな飛躍を遂げる。モントゥーとの17年間にサンフランシスコ交響楽団は40枚以上のレコーディングを残した。1963年にはウィーンからヨーゼフ・クリップスが招かれた。レパートリーの中心は古典からロマン派へ戻ったが新作の紹介も行なわれ続けた。1968年には初めての海外ツアーである日本公演が行われた。
1970年からの小沢征爾の時代には演奏水準が目覚しく向上し聴衆も増え、ツアーやレコーディングの機会も増加した。1977年にはエド・デ・ワールトが音楽監督に就任し、新作の委嘱や紹介に積極的に取り組み現代音楽祭も始められた。1980年にはルイス・M・デイヴィスシンフォニーホールがオープンし1932年以来本拠地としていたウォーメモリアルオペラハウスを離れた。ここでオペラオーケストラとサンフランシスコ交響楽団は分けられ、サンフランシスコ交響楽団はシンフォニー・オーケストラとして再発足する。1985年からはヘルベルト・ブロムシュテットが音楽監督を務めベートーヴェンのほか、近・現代作品や北欧の音楽を取り上げてきた。1995年からはマイケル・ティルソン=トーマスが音楽監督を務めている。
サンフランシスコ交響楽団の演奏は、録音の歴史も長く、ピエール・モントゥー指揮のRCAへの録音、小澤征爾とエド・デ・ワールトのフィリップスへの録音、ヘルベルト・ブロムシュテットのデッカへの録音、マイケル・ティルソン=トーマスのBMGへの録音は特に著名である。自主レーベルSFS
Mediaも設けられている。
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