ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団はロンドンを拠点とするイングランドのオーケストラ。イギリス国内で幅広く演奏旅行に取り組み、「イギリスの国民的オーケストラ」と呼ばれることもある。ロンドンの5大オーケストラ(ロンドン交響楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、BBC交響楽団とロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団)の中でも唯一その冠に「ロイヤル」の称号を使うことを許されている。パトロンはエリザベス皇太后で女王陛下のオーケストラという事でも知られている。
1946年にトーマス・ビーチャムによって創立され、同年9月15日にクロイドンで最初の演奏会を行う。1961年に没するまでビーチャムが首席指揮者を務めた。次席指揮者だったルドルフ・ケンペがビーチャムの後任となり、1970年に終身指揮者任命された。その後は、1975年からアンタル・ドラティ、1980年からヴァルター・ヴェラー、1985年からアンドレ・プレヴィン、1987年からウラディーミル・アシュケナージ、1992年からユーリ・テミルカーノフが首席指揮者を務めた。1996年からは、ダニエーレ・ガッティが、2009年からはシャルル・デュトワが芸術監督兼首席指揮者となっている。
クラシックだけでなく、映画音楽や、「フックト・オン・クラシック」シリーズ、またロックの編曲でも知られている。1987年に設立されたRPOポップス(ロイヤル・フィルハーモニック・ポップスオーケストラ)はロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団を母体としており、ホーム・クラシックや軽音楽の演奏を専門としている。
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