１９４２年生まれのドイツの指揮者。ウィーン音楽院でハンス・スワロフスキーらに学び、ザルツブルク他でカラヤンのアシスタントなどを務め、ドイツの各地の指揮者を務めて研鑽を磨く。ウィーン国立歌劇場で「ダフニスとクロエ」や「火の鳥」などのバレエを振る傍ら、ウィーン放送交響楽団の首席指揮者を経てライプツィヒ歌劇場の音楽監督、後に1997年から2006年までシュトゥットガルト州立歌劇場の音楽総監督を務める。20世紀の音楽を得意とし、デッカ・レーベルの「退廃音楽シリーズ」にレコーディングしたり、ドナウエッシンゲン音楽祭にも出演している。現在はベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団の音楽監督で、現代曲とともにオペラの演奏会形式上演も多く行っている。

ベルリン交響楽団は１９５２年東ドイツで設立された市立オーケストラです。６０年〜７０年代に指揮者を務めた名匠クルト・ザンデルリンクのもと、充実した演奏活動を展開するようになり、ギレリスやリヒテルとの名演を残している。２００１年には、フランクフルト放送交響楽団の首席指揮者を１６年間務めマーラーやブルックナーの演奏で世界的な名声を獲得していた、エリアフ・インバルを迎えてからは、実直で芯のあるドイツ特有の音色と、抒情的な薫りを兼ね備えたサウンドにさらに磨きをかけてきた。

２００４年６月にベルリン市からの補助金カットが決定し、突如解散の危機に見舞われたが、数々の苦難の末、解散の危機から半年も経たないうちに、市民による市民のためのオーケストラとして見事に復活。以前よりも充実したアンサンブルを披露し躍進し続けている。１９８４年に再建されたコンツェルトハウスに活動の拠点を置いており、ベルリンのトップ・オーケストラのひとつに数えられる交響楽団です。

歴代の指揮者としてクルト・ザンデルリング、ギュンター・ヘルビッヒ、クラウス・ペーター・フロール、ミヒャエル・シェーンヴァント、エリアフ・インバルらがおり、2007年からローター・ツァグロセクが音楽監督を務めている。