カナダのヴァイオリニスト・指揮者。英国王立音楽大学に進んだ後、ニューヨークに留学してジュリアード音楽院で学ぶ。1980年にチリのビーニャ・デル・マール国際ヴァイオリン・コンクールで優勝する。東京カルテットに第1ヴァイオリン担当として入団し、14年にわたって目ざましい業績を残した。腱鞘炎のために演奏家としての活動から引退せざるを得なくなり、指揮者への転身を図った。
1998年から2003年までアムステルダム・シンフォニエッタの芸術監督に就任し、カラムーア国際音楽祭の芸術顧問および首席客演指揮者も務めている。コロラド交響楽団にも3年のあいだ首席客演指揮者に迎えられた。このほかに、シカゴ交響楽団、サンフランシスコ交響楽団、デトロイト交響楽団、セントルイス交響楽団、ベルリン交響楽団、フィラデルフィア管弦楽団、ザールブリュッケン放送交響楽団、バーミンガム市交響楽団、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団に客演している。
2004年にトロント交響楽団の音楽監督就任した。同楽団は、ウンジャンが赴任するまで財政上の困難を抱えていたが、ウンジャンの就任後の貢献によって経済状況が改善された。2005年カナダのドキュメンタリー映画「9月の5日間、オーケストラの再生」は、ウンジャンを新しい監督に迎えた最初のシーズンの記録である。2007年2月に、トロント交響楽団との契約は2012年まで延長された。また、デトロイト交響楽団の首席客演指揮者と芸術顧問に指名され、2006年9月より発効となった。
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