オーストリアの指揮者。リンツ・ブルックナー管弦楽団のヴァイオリン奏者である父親から音楽の手ほどきを受ける。1979年にザルツブルクで行われたカール・ベーム指揮者コンクールにて首位を獲得。
1981年にウィーン国立歌劇場にデビューしたのを皮切りに、ベルリン、ミュンヘン、パリでオペラ指揮者として招待される。
1984年から1994年まで、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団の音楽監督に就任。1994年から1997年までドノスティアのバスク国立管弦楽団の監督に転任した。1995年から2003年までカルガリー・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務める傍ら、1998年から2004年までボルドー・アキテーヌ国立管弦楽団の指揮者も勤めた。
2000年にヒューストン交響楽団との初共演を飾った後、2001年9月よりその音楽監督に就任している。2006年1月にはヒューストン交響楽団を率いてカーネギー・ホールへのデビューも果たした。2007年7月には、ヒューストン交響楽団と契約更新し、任期を2011年から2012年のシーズンまで延ばしている。

アメリカ・テキサス州ヒューストンにある全米メジャーオーケストラのひとつ。1913年に設立。歴代の指揮者としてエフレム・クルツ、フェレンツ・フリッチャイ、トーマス・ビーチャム、レオポルド・ストコフスキー、ジョン・バルビローリ、アンドレ・プレヴィン、ローレンス・フォスター、セルジュ・コミッショーナ、クリストフ・エッシェンバッハらが務めた。2001年からハンス・グラーフが音楽監督を務めている。
代表的なレコーディングとして、ストコフスキー指揮でショスタコーヴィチの交響曲第11番、エッシェンバッハ指揮でブルックナーの交響曲第6番などがある。