ハレ管弦楽団はイギリスのマンチェスターに本拠を置くイギリスでもっとも伝統あるオーケストラである。古い資料ではハルレ管弦楽団という表記になっている場合もある。
1858年、ドイツ人指揮者カール・ハレによって設立された。ハレは1895年の死去に至るまでオーナーと常任指揮者を兼任、オーケストラの基礎を固める。その後ハンス・リヒターやハミルトン・ハーティ等の指揮者が常任を務め、特にハーティの時代はハレ管の第1次黄金時代といわれた。ハーティの後、常任空席の低迷時代が続く事になる。そんな中、第二次世界大戦が勃発し、徴兵される楽員が続出、オーケストラは存続の危機に陥る。
1943年、ハレ管中興の祖となるジョン・バルビローリが常任指揮者に就任する。バルビローリは徴兵によってわずか33名にまで減っていた楽員の補充から始め、懸命の選考により女性楽員を中心としてアンサンブルを再建、手塩にかけて育成し、ハレ管はバルビローリのオーケストラと言っても過言ではない程の関係を築き上げた。EMIに多数の録音が残っており、なかでもディーリアス演奏はトマス・ビーチャムのものと並んで未だに代表盤として君臨している。1970年にバルビローリに率いられて来日する予定であったが直前にバルビローリが急逝。
バルビローリの死後、ジェームズ・ロッホラン、スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ、ケント・ナガノ等の常任時代を経て現在はマーク・エルダーが常任指揮者を務めている。1996年にフリー・トレード・ホールからブリッジ・ウォーター・ホールに本拠地を移転している。
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