マレク・ヤノフスキ１９３９年ポーランドのワルシャワに生まれる。ドイツに移住して指揮をサヴァリッシュに学ぶ。１９６９年よりハンブルク国立歌劇場の首席指揮者、７３年からフライブルク市立劇場、７５年からドルトムント市立劇場の音楽監督、８６年ケルンのギュルツェニヒ管弦楽団の音楽監督を務める。その後１９８９年から２０００年まではフランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団音楽監督のポストに就く。２０００年からはモンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督、２００１年からはドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督、さらに２００２年秋よりベルリン放送交響楽団の首席指揮者に、２００５年からはスイス・ロマンド管弦楽団の音楽監督を務める。オペラ、コンサートの両サイドで着実に評価を高めてきた実力派の指揮者である。

モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団は、モナコのモンテカルロに本拠を置くオーケストラである。モンテカルロ歌劇場でのオペラ公演も行う。1856年に設立される。オペラ公演時は「モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団」を名乗っていたが、1980年に現在名に統一された。
歴代の指揮者としてポール・パレー、ルイ・フレモー、イーゴリ・マルケヴィチ、ロヴロ・フォン・マタチッチ、ローレンス・フォスター、ジャンルイジ・ジェルメッティ、ジェームズ・デプリーストらがいる。2000年からマレク・ヤノフスキが音楽監督を務めている。
代表的なレコーディングとして、ファウスト・クレヴァ指揮でカタラーニ「ワリー」全曲や、フレモー指揮でベルリオーズ「幻想交響曲」、リチャード・ボニング指揮でアダン「ジゼル」全曲、マタチッチ指揮・リヒテル独奏でシューマンとグリーグのピアノ協奏曲などがある。