オランダの指揮者、ヴァイオリニスト。アムステルダムの生まれ。ジュリアード音楽院でヴァイオリンを学ぶ。1979年から1995年までアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団のコンサート・マスターを務める。その後指揮者に転向し、欧米各地のオーケストラに招かれている。近年エクストン・レーベルにレコーディングを行う傍ら、ドルトムント歌劇場などの複数のオーケストラ・ポストを兼任している。

香港フィルハーモニー管弦楽団の前身は1895年に設立された中英管弦樂團。1957年に香港管弦樂團に改名。1974年に香港政庁主導によりプロフェッショナルオーケストラとなった。
1989年に音楽監督に就任したデイヴィッド・アサートン以降、オーケストラは飛躍的に成長。さらに2000年に音楽監督に就任したサミュエル・ウォンによる大幅な楽員整理によって、楽員と指揮者間では大きな軋轢を生じることとなったが、楽員の若返りなどにより、結果的にはオーケストラのレベル向上となった。2004/2005シーズンよりオーケストラ・ビルダーと名高いエド・デ・ワールトが芸術監督及び首席指揮者に就任。デ・ワールトの指揮で公演されたコンサートオペラ形式での”サロメ”、”薔薇の騎士”、”エレクトラ”（以上リヒャルト・シュトラウス)、”蝶々夫人”（プッチーニ）、”ワルキューレ”第1幕（ワーグナー）はいずれも大きな反響を呼んだ。またマーラーの作品を芸術監督就任以来積極的に取り上げ、交響曲第8番（千人の交響曲）以外のマーラーの交響曲は全て既に香港フィルと演奏を行っている。
定期公演をはじめ、オペラやバレエとの共演、ポップスターとのクロスオーバーコンサートなどで年間150回以上の演奏回数で年間20万人以上の観客動員数。 主なコンサート会場は香港文化中心と香港大會堂。