シタールは、インド北部のガンジス河流域を中心とした、ヒンドゥースターニー文化圏で、14世紀頃に生まれた楽器です。
伝統的なシタールは19弦で、さおは長さが約90cmで約20個の金属製のフレットが結びつけられています。フレットの上には約7本の金属製の演奏弦が張られており、左手の指で弦を押さえミ、右手につけた金属製の爪(ミズラブ)で弦をはじいて演奏します。
フレットの下には共鳴弦が11〜13本張られています、ユウガオの実でできた共鳴胴にあるコマは、弦と面で接していて、これがシタール独特の長い余韻を生みます。さらに、はじいた弦をフレット沿いにぐっと引っ張ると、「ビヨヨーン」と響き、これぞインド音楽という装飾音になります。
シタールはシタール奏者の巨匠ラビ・シャンカールがビートルズやローリングストーンズに影響を与え、彼らが使用したため欧米のロックファンにも良く知られる楽器になりました。
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