クイーカは打楽器の一種。片面太鼓の皮の内側の中央に、皮に垂直に短い棒を取り付けた楽器である。この棒をぬらした手やしめった布でこすり振動させることにより、振動を皮に伝え独特の音を出す。棒を挟む指の力を調整したり、もう一方の手で皮の張力を調整することで音の高低を作ることができる。
サイズは直径、深さとも30センチほど。片方の手は鼓面を指で押さえたりして音の変化を作り、上級者はメロディーも奏でられる。鼓面の内側で演奏するので外からは見えないが、カーニバルでは肩からつり下げ、踊りながら演奏ができる。サンバでは様々な太鼓が主役だが、太鼓とは異なる奇妙な音で曲にアクセントをつけている。
日本では1970年から20年放送されたNHK教育テレビの工作番組、「できるかな」に登場したゴン太くんの「ウゴウゴ」という動物の鳴き声のような、独特の音色で知られるようになった。
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