もしも新幹線の窓が開いていたら、そこから楽器を出しただけで音が鳴る、などともまことしやかにささやかれているほど、簡単に音が出る楽器の代名詞となっているサクソフォン。年配の方にはなじみの「枯葉」に代表される、あの魅惑的なテナーサクソフォンが実は簡単とは・・・。
サクソフォンは近代に発明された楽器なので、いろんなことが効率化されていて吹きやすいとのこと。そして、初心者でもとりあえずはほかの楽器に比べるとすぐ音が出て楽しく短期間で曲が吹けるようになるので、今も昔も吹奏楽でサクソフォンは人気花形楽器なのだそうです。また、サクソフォンの運指は小学校で習ったソプラノリコーダーとほぼ一緒。とこれまた簡単なので、やる気になれば1ヶ月で「枯葉」くらいは吹けるようになるかも・・・ということです。
サクソフォンが、どれほど音が出やすい楽器かについて、サクソフォン奏者の須川展也さんは、数年前にTVの収録のために利尻島で吹いたとき、あまりの強風でただ楽器をもっていただけでも音が鳴ったとも書いてありました。(「オーケストラが好きになる辞典」緒方英子著より)
しかし、音が出やすいということは、その分、音をコントロールするのが難しいということでもありますから自分の個性的な音を見つけるまでは大変・・・。プロでも吹き続けている限りずっとつきあっていく永遠のテーマでしょうか。
|