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演奏に国民性はあるの?

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 クラシック音楽では、よく演奏について「ドイツ的」「フランス的」「ロシア的」「イタリア的」・・・などと言われることがあります。例えば、ピアニストのバックハウスや指揮者のフルトヴェングラーの演奏は「ドイツ的」。ピアニストのサンソン・フランソワの演奏は「フランス的」。指揮者のトスカニーニやクラウディオ・アバドは「イタリア的」といった具合です。NHK交響楽団も1990年代まで「ドイツ的」な演奏といわれてきましたが、1996年にシャルル・ミンシュが常任指揮者に就任してからは「フランス的」な演奏とも言われました。

 基本的にどんな演奏家でも、自分の育った国に特徴的な演奏をすることは否めません。例えば、フランスのオーケストラは、軽やかなリズムや透明な響きという特徴を持っています。こうした特徴は、幼少からのフランスでの音楽教育の結果、フランスで受け継がれてきた演奏法から自然と出てくるともいえるでしょう。しかし、そうなると、フランス人でなくてはフランス音楽をわからないとか、ドイツ人でなくてはドイツ音楽をわからないとかという単純な図式が出来上がってしまいます。

 しかし、アルゼンチン生まれのピアニストで指揮者のダニエル・バレンボイムなどは「現代最高のワーグナー指揮者」と呼ばれ、ドイツ人より「ドイツ的」と言われています。これはどの国の演奏家でもドビュッシーやラヴェルの音楽を「フランス的」に演奏することができ、ベートーヴェンやブラームスを「ドイツ的」に演奏することが可能なことを示しています。

 ここで注意したいのは、一般に「○○的」と言われる場合は、実はほとんど何の具体的根拠が示されることがなく述べられているということです。それぞれに共通する「○○的」とは何か、ということになると答えに窮してしまいます。ほとんどの場合はその国の持つ漠然としたイメージからきているのではないかと思いますが、こうしたイメージはその国の特徴的な曲であったり、国家の持つ歴史的なイメージ、また言語の抑揚などからきているのだと考えられます。

 結局は、演奏には国民性はあってもそれを定義することはできないということなのでしょうか。もちろん、生まれた国や個人のアイデンティティーが演奏に影響されることは疑うべくもありませんが、世界総ネット時代になって、国民性の違いはこれまでに比べてかなり薄れてきているのではないでしょうか。そして、それによって新たな個性が生まれてきているのではと感じます。











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