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 シンバルの一発

ドヴォルザーク:交響曲第9番 新世界より


 まずここでいうシンバルとは、ドラムセットで使用するサスペンデッド・シンバルではなく、同じ形のシンバルを2枚対向させて打ち合わせ演奏するクラッシュ・シンバル(一般的には合わせシンバルとかハンドシンバルと呼ばれている)のことを指します。

クラッシュ・シンバルは、片方を上から下へ、もう片方を動かしこすらせるようにして打ち合わせるのが基本です。非常に小さな音から一打でオーケストラ全体をも制するほどの大きな音まで出すことができる表現力があります。

 N響のオーボエ奏者、茂木大輔さんの本でシンバルについて「バチ打ち3年、合わせ8年、ラフマのピアコン(第二番)70年と言われるほどホントにむずかしいらしい」と書かれているくらい、非常に難しい楽器なんだそうです。

あの一拍のために指揮者も観客もとにかく緊張して、シンバルは下手をすると一発でオーケストラの音を破壊してしまう反面、うまく使えばこれほど効果的な楽器はないようです。

 シンバルは他の打楽器と比べて奏法が異なっています。小太鼓やティンパニや鍵盤楽器などは撥やマレットを使って叩きますが、シンバルの場合には楽器自体を叩き合わせて音を出します。4キログラムほどの重さのものを左右に動かすわけです。ですから他の楽器と同じように、毎日シンバルに触って音を出さないとうまくなりません。「毎日千発」、「楽器とお友だちになること」、これが一番の近道であると誰かが言っていました。

 また、有名なドヴォルザークの「新世界交響曲」には、最終楽章にたった1ヶ所のみメゾフォルテでシンバルが出てきます。それもまわりがピアニッシモの時に一発シャーンと長く延ばすものです。全体で約40分かかる交響曲の中で一発だけ、曲の最初からステージに座っていて4楽章の前半で一発だけという、大変に楽というか、これでヴァイオリン奏者とおなじギャラをもらっていいのかという心配になるような曲があります。

この「新世界」の一発を演奏するために、演奏旅行に行った奏者が、緊張のあまりか、寝ていたのか、叩かないで帰ってきたという有名な逸話もあります。



 クラッシュシンバル










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