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 演奏家として世に知られていくためには、どのような方法があるでしょうか。その前に、プロの演奏家とはどんな人をさすのでしょうか。演奏会を開く人が、自らを演奏家であるというならそうですし、マネージメント会社に所属している人だけが、演奏家であるという考えかたもあるかもしれません。音楽大学を卒業していない人でも、演奏家として世にでることはできるでしょう。ここでは演奏だけで生計をたてることが出来て、クラシック音楽ファンならだれでも名前を知っているといった人を演奏家としてみます。

 演奏家として多くの人に知られるのにはさまざまな方法がありますが、一般的でおそらく一番早道な方法は国際コンクールに上位入賞することでしょう。かなり著名なコンクールであれば、一晩にして多くの人に知られることになり(新聞などで翌日には掲載される)、受賞後はさまざまな演奏会の機会がいっきに増え、またたくまに演奏家として注目を浴びることになります。

 コンクールに優勝すると、そのご褒美は賞金だけではなく演奏の機会を与えられることも少なくありません。またコンクールを聞きにきているマネージメント会社との契約や演奏の依頼もふえてきます。

 特に著名なコンクール、例えばショパン国際ピアノコンクールなどでは、優勝者はいうまでもなく、入賞者もその実力が認められ依頼演奏の機会が増えてきます。また例外的ですが、コンクールに入賞しないことで注目されたケースもあります。

 ピアニストのイーヴォ・ポゴレリチは1980年のショパン国際ピアノコンクールに参加、3次予選で落選したのですが、そのことに腹を立てた審査員の一人、マルタ・アルゲリッチが抗議して辞任してしまいました。この騒動がきっかけとなってポゴレリチは演奏家として注目されるようになりました。

 次に、出演を予定していた演奏家が病気などでキャンセルになり、その代役として演奏し、それをきっかけに認められるというケースもあります。この場合は必ずしも新人が起用されるとは限りませんが、代役の方はかなりなラッキーであることは確かです。

 このラッキーなアーティストにはピアニストのグレン・グールドの代役を務めたアンドレ・ワッツや、指揮者のサイモン・ラトルの代役を務めたダニエル・バレンボイムなどがいます。

 最後に神童として注目され、デビューするという方法があります。これは本人の努力ももちろんですが、小さな頃から英才教育をほどこしてきた両親の努力によるところが大きいのですが・・・神童としてデビューしたのち国際コンクールで優勝などして、さらに注目される演奏家もいれば、一方ではその後次第に消えていくという人もいます。

 いずれにしても、コンクールで優勝するのも、代役で成功するのも、それまでの絶え間ない努力と精進が必要なのはいうまでもありません。そして、加えて独自の個性を持っていることが、一流の演奏家になる必須条件であるようです。





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