シロフォンはマリンバと同様に木琴の仲間ですが、発祥の地はアジアです。これらは音域の違いなどから、クラシック音楽の中でも曲によって使い分けられています。日本でシロフォンとは一般にコンサート用のシロフォンのことを指していいます。シロフォンが登場する曲の中では、サン=サーンス「動物の謝肉祭」やストラビンスキー「火の鳥」などが有名です。
シロフォンは木製の音板をピアノの鍵盤と同じ順番に並べありますが、同じ木琴であるマリンバよりも、高く硬い音がします。シロフォンは基音と基音の周波数の4倍(1オクターブと5度上)が同時に鳴って音色を作るように調律されています(3倍音調律といいます)。
シロフォンは一般的に3オクターブ半の音域を持ち、マリンバより高い音域を多く受け持ちます。マリンバと異なり、共鳴管を持たないシロフォンもあります。マリンバとシロフォンの違いは、音板の調律だけではなく、低音域の音板の裏側を見てみると、マリンバは中央が大きくえぐれていて、シロフォンは波打っています。このような音板の調律と形状の違いによって、マリンバは柔らかな音、シロフォンは硬質で目立つ音とそれぞれ特長があります。
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