200種類あるいは、それ以上あるといわれているハープは、歴史的に一番古い楽器に入ります。現在、オーケストラなどで私達が知っているハープは、19世紀後半にフランスで制作されました。現在のハープの原型のダブルアクションと呼ばれるこのメカニズムが作られたのがパリで、フランスを中心に発展しました。
オーケストラで使用されているのはグランドハープで、コンサートで使われることからコンサートハープ、グランドコンサートハープとも呼ばれています。ペダルがあることからペダルのないアイリッシュハープと区別をつけるためにペダルハープと呼ばれたり、そのペダルによる変化を意味したダブルアクションハープとも呼ばれます。
ダブルアクションハープは、47本の弦が張られており、7本のペダルを足で操作することにより、それぞれの弦を同時に半音上げたり、全音上げたりできるようになっているハープです。音域は6オクターブ半を持ち、最高音は中央ハの3オクターブ半上の変ト、最低音は中央ハの3オクターブ下の変ハです。
その美しいフォルムと音色は楽器の女王と呼ばれるぐらい魅力的なものです。ソロ楽器として使われたり、フルートとの合奏など活躍の場は広いのですが、楽器のサイズや価格のせいか演奏をする人は他の楽器に比べても少ないようです。
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