グロッケンシュピールとは、鉄琴のことですが、日本ではコンサート用の鉄琴を指すのが普通です。ルーツはドイツでドイツ語でグロッケンが「鐘」、シュピールが「演奏する」という意味です。使用されている名曲には、モーツァルトの「魔笛」や、リムスキー=コルサコフの「金鶏」などがあります。英語で「オーケストラ・ベルズ」とよばれているように、オーケストラや吹奏楽で一般的に使われています。
グロッケンシュピールは調律した金属板をピアノの鍵盤と同じように配列してあります。音板は鋼(はがね)でできており、専用の金属のマレットを用いることで、華やかで涼しい鐘のような響きが得られます。シロフォンと違い高次倍音が強く、最も高い音域を受け持ちます。
グロッケンシュピールに使用するマレットは真鍮などのメタリックなものやプラスチックがあり、その選び方でキンキンした音から、水の滴るような柔らかい音など様々に表現する事が出来ます。グロッケンシュピールはクラシック、ジャズなどジャンルを問わず活躍しますが、伴奏だけなく超絶技巧を駆使したソロ演奏でも脚光を浴びている楽器です。
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