ジェゴグとはバリ島西部のヌガラ地方を中心に演じられている巨大な竹のガムランのことを言います。ジュゴグの名前は「深い」「偉大な」を語源とする。ジェゴグは大小14台のガムランで構成された竹の打楽器で、8本の竹を音階に合わせて組み、ひとつのガムランを構成しています。一番大きなジェゴグは、直径20cm以上、長さが3.5mの竹を使い、2人の奏者が上に乗り、2キロほどもあるゴムのバチでたたく巨大な木琴である。
ジュゴグの原型は古くからバリに伝わる竹製楽器「ティンクリック」で、そこから20世紀初頭に発明された新しい楽器です。ジェゴグは1年目の竹を切り出し、やはり1年かけて乾燥させて、最も適したところだけを使う。底を残して節を抜き、客席側の下半分を削って響きを調節する。
ジェゴグの音は耳で聞くだけでなく体全体で感じる音楽といわれていて、重低音は海鳴りのように音の洪水となって体に迫り、さらに細い竹の高音や様々な太さの竹の音色とが、それぞれに重なり合って空気を震わせ雄大な響きとなって体を包み込みます。演奏には楽譜はなく、旋律やリズムを複数の奏者で分割、分担し、祭りや催事の時楽しむ楽器として受け継がれている。
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