津軽三味線(日本)
津軽三味線は、津軽地方(青森県西部)で誕生した三味線。本来は津軽地方の民謡伴奏に用いられるが、現代においては特に独奏をさして「津軽三味線」と呼ぶ場合が多い。バチをたたきつけてビートを刻みながら、弦をすくって迫力ある音を奏でる、派手で繊細な曲弾きを加えた弾き三味線を生んだ。
三味線は本来は単なる伴奏楽器として舞台袖で演奏するものだったが、津軽三味線が音楽としてのジャンルを確立したのは百年ほど前のこと。津軽三味線の祖とされる仁太坊が、弦を力いっぱいたたく「たたき三味線」を江戸末期から明治にかけて編み出した。
三味線の種類には棹の太さにより、大きくは細棹、中棹、太棹と3つに分かれており、細棹は小唄や長唄に、中棹は地歌や一般民謡に、太棹は義太夫や浪曲等に使用されてる。現在では津軽三味線も太棹を使っているのがほとんど。