パンパイプの「パン」はギリシャ神話に出てくる牧神の事である。
パイプは笛の意味だから、「パンの笛」と云う事になる。パンパイプは葦の茎等を用い、一つのパイプで一つの音高が出せるようにして音階状に束ねた管楽器である。
世界中に存在している楽器だが、ルーマニアのムジカポプラーラではナイと呼ばれ、アンデスのフォルクローレではサンポーニャと呼ばれて使用されている。またパンフルート、シュリンクスとも呼ばれている。パイプオルガンの祖とされ、「最古の管楽器」といわれるほど起源は古い。
バンパイプは現在では、20管前後のものが多く使われている。空き瓶を吹いて音を出すのと同じ単純な構造で、半音を出したり、転調したりする時は吹き込む息の角度を調節するなどして音を作っていく。特に跳躍を含む演奏パターンは難しいとされる。演奏法はシンプルだが、そこから響く音は独特な神秘性、癒しの力を持っていると言われます。
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