多くのオーケストラは常設の団体ですが、場合によってオペラ劇場所属のオーケストラが演奏会を行うことや、毎年の音楽祭などで臨時に集まる音楽家によって組織されるオーケストラ(フェスティバルオーケストラ)も存在します。
前者の例としてはウィーン国立歌劇場の管弦楽団員の中から組織されるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が、後者の例としてはバイロイト祝祭管弦楽団がそれぞれ最も有名なものです。
また、放送局が専用のオーケストラを持つ例は欧州を中心に多く、ドイツの各州(バイエルン、ベルリン、北ドイツなど)の放送協会のオーケストラ、英国BBCや日本のNHK交響楽団などがあります。
独立の団体としてのオーケストラは、定期演奏会の入場料やレコード録音の契約料だけで存続することはごく一部を除き大変難しく、その多くは国や自治体の助成金や、企業・個人の寄付によりようやく成り立っているといっても過言ではありません。
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