ティンパニは半球形の胴体に脚がついた大型の太鼓で、皮が張られた上面を通常2本のマレット(ばち)で叩きます。太鼓の一種ではあるが、ティンパニははっきり音程を表現できる点が通常の太鼓と異なります。
20世紀になって足ペダルの操作によって音程を変えることのできるティンパニが主流になりました。ペダル・ティンパニは音程の変更が容易になっただけでなく、グリッサンド奏法なども可能なり、それによって、オーケストラにおけるティンパニの役割は、独奏楽器に使用されるなど、飛躍的に変化を遂げました。
ティンパニは単体で使われることはほとんどありません。ティンパニは普通4〜5台で使用します。サイズはS、M、L、LLがあり、さらに追加としてピッコロ・ティンパニをSに追加することもあります。大きさは小さい方から20インチ、23インチ,26インチ,29インチ,32インチの5種類があり、18インチや16インチなどのピッコロ・ティンパニは特注となります。並べ方には、右から左へ音が高くなっていくドイツ式と、左から右へ音が高くなっていくアメリカ式の配置があり、付いているペダルの位置も異なります。
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