現在私たちが吹いているモダン・フルートは19世紀にドイツ人フルート奏者、楽器製作者テオバルト・ベームによって大幅に改良されました。バッハなどが活躍をしていたバロック時代には木で作られていましたが、材質もそれまでの木から銀や金の金属へと変わっていきました。
以来、木製のものが発展した楽器なので、金管楽器ではなく、木管楽器に分類されています。細く軽いため、指の動かし方が比較的簡単なことから、管楽器の中で運動性能が最も高いといわれ、かなり速い楽曲の演奏をすることも可能です。
フルートはかなり長い楽器(約70cm)であるため、全体を三分割して保管します。
吹口がある部分を頭部管、一番長い部分を胴部管、一番短い部分を足部管と呼び、 頭部管を挿入する長さを変化させることにより、他の楽器とのピッチを合わせます。
一般的なフルートは、同属楽器と区別する場合、グランド・フルートまたはコンサート・フルートとも呼ばれ、通常C管である。フルートは発音にリードを用いないため、他の管楽器よりもタンギングの柔軟性は高い。管楽器の中で音量は小さい方であるが、音域が高いため耳につきやすい。フルートの音色は鳥の鳴き声を想起させ、楽曲内で鳥の模倣として用いられることも多い。
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