シューベルト:歌曲集「冬の旅」より“おやすみ”

シューベルトは一般に3大歌曲集といわれる「冬の旅」、「美しき水車小屋の娘」、「白鳥の歌」を作曲しましたが、この「冬の旅」は中でも、ひときわ人気が高い24曲の歌曲集です。

「冬の旅」は、冬の夜、失恋した若者がかつての恋人の家の扉に「おやすみ」と書き残して旅に出るところから始まりますが、全曲の序曲ともいうべき第1曲目の“おやすみ”は、歩みを進めるような短調の伴奏に乗って、失意と勇気が交錯するような寂しさを感じる歌です。

「冬の旅」は全曲を通して疎外感、絶望と悲しみ、もう失われてしまったものへの憧れに満ちていますが、24曲の歌曲の中でも「おやすみ」と第5曲目の「菩提樹」は特に有名です。

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