「ピアノ協奏曲ト長調」は、フランスの作曲家モーリス・ラヴェルが最晩年に作曲した2曲のピアノ協奏曲のうちの一つです。並行して作曲された「左手のためのピアノ協奏曲」の重厚さとは対照的な、陽気で華やかな性格を持ち、生き生きとしたユーモアと優雅な叙情性にあふれています。
第1楽章の冒頭が鞭の一打に始まるのは有名です。曲全体は古典的な音楽をベースに、近現代のジャズなどの要素を散りばめたラヴェルらしい作品で、曲は明るく、楽しく、そして協奏曲らしい技巧の冴えも随所に光る名曲です。
この第2楽章は開始から3分の1ほどがピアノ・ソロというめずらしい構成になっています。得も言われぬほど美しく、音に対するラヴェルのデリケートな感性が感じられます。古さと新しさが奇妙にマッチングしています。
ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調より ”第2楽章”
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