ベートーヴェンの名曲ベスト

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン 
Ludwig van Beethoven(1770- 1827)

ベートーヴェンはモーツァルトと並んで最も有名なクラシック音楽の作曲家の一人で、「楽聖」の称号で知られています。代表作は9曲の交響曲をはじめ、5曲のピアノ協奏曲、17曲の弦楽四重奏曲、32曲のピアノ・ソナタ、オペラ「フィデリオ」、バイオリン協奏曲と数多くの傑作を残しました。ベートーヴェンの生涯は苦悩と隣り合わせだったといわれていますが、その生涯からは想像もできないような、高貴な精神性が感じられます。この「楽聖」の称号は日本だけのようです。

ベートーヴェン


 交響曲第3番 変ホ長調 作品55「英雄」

ベートーヴェン34歳の1804年に完成されました。「エロイカ」とも呼ばれます。ベートーヴェンの最も重要な作品の一つで、その斬新さ、密度の濃さは交響曲の歴史に革命を起こしたともいえる作品です。


交響曲第3番「英雄」第2楽章“葬送行進曲”

第2楽章はそれまでに前例のない「葬送行進曲」と題された楽章で、告別式などでこれだけ単独に用いられることもある大変有名な葬送行進曲です。


交響曲第5番 ハ短調 作品67「運命」

有名さ、演奏される回数の多さ、人気において、すべての交響曲の中でもこれに勝るものはありません。日本では「運命」という名称で親しまれていますが、日本以外ではこの名称はあまり使われてはいないようです。


交響曲第7番 イ長調 作品92

大変に生命力にあふれた曲で、すばらしく景気の良い響きがします。聴いてみれば、みな文句なしに興奮し満足する曲でしょう。特に1楽章は1つのリズムで押し通す、という新しい試みがなされており、その他の楽章も、それぞれ特徴のあるリズムが用いられ、それをもとに音楽が展開していきます。


交響曲第6番 ヘ長調 作品68「田園」

「田園」ベートーヴェンがこよなく愛していたウィーン郊外のハイリゲンシュタットの田園風景を描写した「表題音楽」です。特に第2楽章はゆったりと流れる小川のほとりで、身も心も癒されるような時が過ぎていくのを感じます。


 交響曲第9番 ニ短調 作品125「合唱付」

まぎれもなくベートーヴェンの最高傑作の一つです。オーケストラと合唱という大規模な編成に1時間を超える演奏時間ですが、年末になると日本全国のいたるところで演奏されます。一年の締めくくりに聴いて感動する「歓喜の歌」です。


ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 作品37

ベートーヴェンのピアノ協奏曲の中では唯一の短調の曲です。このハ短調は交響曲第5番「運命」に代表されるベートーヴェンの特徴である英雄的、悲愴感が溢れています。ベートーヴェンのピアノ協奏曲の中で最も人気の高い曲の一つです。


ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73「皇帝」

「皇帝」という名前は出版社がつけたものですが、その名のとおり気高く壮麗な協奏曲です。演奏会で取り上げられる頻度から言っても、ピアノ協奏曲の王者ともいえる作品です。


 ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61

メンデルスゾーン、チャイコフスキー、ブラームスのヴァイオリン協奏曲とあわせて四大ヴァイオリン協奏曲といわれています。気品とロマンチシズムをあわせ持つスケールの大きな作品です。


ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ短調 作品2-1

このピアノ・ソナタは師であったハイドンに献呈されています。短調であることや、スケルツォ的な第3楽章など、ベートーヴェンの独創的な若い意欲と情熱に溢れています。


ピアノ・ソナタ 第5番 ハ短調 作品10-1

ベートーヴェンの力強く勢いあふれる熱情を感じる作品です。演奏も中級程度で、ピアノ学習者が初めて手掛けるベートーヴェンのソナタとして選ばれることが多い曲です。


ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 作品13「悲愴」

ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第8番ハ短調作品13「大ソナタ悲愴」は第14番の「月光」、第23番の「熱情」と合わせてベートーヴェンの3大ピアノ・ソナタともいわれている初期の代表作です。この曲はそれまでのピアノ曲とは異なり、人間的な感情の表現が豊かになっている点で、ロマン派音楽の原点とも言える作品です。


ピアノ・ソナタ第12番 変イ長調 作品26「葬送」

第3楽章が「ある英雄の死を悼む葬送行進曲」と副題のつけられていることから「葬送」「葬送ソナタ」の通称で親しまれている作品です。


ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 作品27-2「月光」

そのポピュラーな旋律によって広く親しまれている作品です。「月光」という表題は詩人レルシュタープが「ルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう」とコメントしたことに由来しています。


ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 作品31-2「テンペスト」

ベートーヴェンの3大ピアノ・ソナタ(第8番「悲愴」、第14番「月光」、第23番「熱情」)と並ぶ人気がある作品です。特に第3楽章が有名で単独で演奏されることも多いようです。


ピアノソナタ第19番 ト短調 作品49-1

ピアノ学習者の初歩の教材として頻繁に取り上げられている曲です。第20番 作品49-2と同様に、豊かな内容は格調高く、芸術音楽として確固たる作品になっています。


ピアノ・ソナタ第20番 ト長調 作品49-2

ピアノ学習者の初歩の教材として頻繁に取り上げられている曲です。第19番 作品49-1と同様に、豊かな内容は格調高く、芸術音楽として確固たる作品になっています。


ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 作品53 「ワルトシュタイン」

ベートーヴェンの中期を代表するピアノ・ソナタです。中期の代表作である「熱情」とならび、最高傑作の1つにあげられています。この作品はベートーヴェンの才能を深く愛していたワルトシュタイン伯爵に献げられているため、「ワルトシュタイン」の愛称で広く親しまれています。


ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 作品57「熱情」

このピアノ・ソナタ第23番ヘ短調作品57は第8番「悲愴」、第14番「月光」と並んで、ベートーヴェンの三大ピアノ・ソナタとされています。燃えるような激しい感情と寸分の隙もない音楽的構成から、ベートーヴェンの作品の最高傑作の中のひとつに数えられ最も重要な作品のひとつとされています。


ピアノ・ソナタ第25番 ト長調 Op.79「かっこう」

第1楽章の主題から「かっこう」「かっこうソナタ」と呼ばれることがあります。ピアノ学習者が初めて手掛けるベートーヴェンのソナタとして選ばれることが多い曲です。


ピアノ・ソナタ第26番 変ホ長調 作品81a「告別」

「告別」はベートーヴェンの3大ピアノ・ソナタ(第8番「悲愴」、第14番「月光」、第23番「熱情」)と並ぶ人気がある作品です。曲は華やかな技巧に溢れていますが知性的な情緒が感じられる作品です。


ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調 作品24「スプリング」

ベートーヴェンの「クロイツェル・ソナタ」と並んで特に人気のある曲です。曲全体が明るく希望に満ちた曲想で描かれており、春の情景が目に浮かぶような親しみやすい名曲です。


ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調 作品47「クロイツェル」

ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」は、1803年に作曲されたベートーヴェンの10曲のヴァイオリン・ソナタの中でも、第5番の「スプリング」と並んで特に人気のある曲です。


ロマンス 第2番 へ長調 作品50

ヴァイオリンと管弦楽のための作品。穏やかでやさしい旋律に心洗われるヴァイオリンの名曲です。その旋律の美しさによってさまざまに編曲されています。


エリーゼのために

演奏時間は3分ほどの短いピアノ小品ですが、あまりにも有名なこの曲は、ピアノを習ったことがある方ならば、必ずと言って良いほど弾いた経験があると思います。


メヌエット ト長調

「メヌエット ト長調」はベートーヴェンの「6つのメヌエット」の中の一曲です。中でも第2番ト長調は有名で、「ベートーヴェンのメヌエット」とよくして知られています。


トルコ行進曲

ベートーヴェンの「トルコ行進曲」は、元はベートーヴェンが作曲した劇音楽「アテネの廃墟」の第5曲に入っている曲です。ベートーヴェンのトルコ行進曲もピアノを習っている人にはおなじみの曲です。


ロンド・ア・カプリッチョ ト長調 作品129「失われた小銭への怒り」

「失われた小銭への怒り」は俗称で、ベートーヴェンがつけた副題ではありません。冒頭から急速なト長調の進行で始まる曲想が、聴衆受けするためか、比較的よく演奏されている作品です。


ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調 作品97 「大公」

ベートーヴェンの室内楽曲の頂点として広く知られ、またピアノ三重奏曲の代表的な作品です。第1楽章の主題はベートーヴェンの旋律の中でも最も気品があるといわれています。


チェロ・ソナタ第3番 イ長調 作品69

ベートーヴェンはチェロ・ソナタ5曲を作曲していますが、最も広く知られているのがこの第3番です。ベートーヴェン中期の「傑作の森」を代表する室内楽曲であり、チェロ・ソナタ作曲史上「チェロの新約聖書」といわれ、多くのチェロ奏者にとって大切なレパートリーとなっています。


「エグモント」序曲

ベートーヴェンの「エグモント」作品84はゲーテの同名の戯曲のための劇付随音楽です。ソプラノ独唱が入る曲を含む全10曲が作曲されましたが、現在では序曲のみが有名で単独で演奏されます。


序曲「コリオラン」

序曲「コリオラン」作品62は、ベートーヴェンが1807年に作曲した演奏会用序曲です。曲はベートーヴェンらしい打撃的な激しい冒頭部で始まり、暗いが行動的な感じの第1主題が続きます。この主題は傲慢かつ情熱的な主人公の性格を表現しているといわれています。


序曲「レオノーレ第3番」

ベートーヴェンが生涯に残したただ一つのオペラが「フィデリオ」です。フィデリオの初演は大失敗に終わりました。その後、当初3幕だったオペラも2幕に改訂され、序曲も改訂されました。それが今日、序曲「レオノーレ第3番」と呼ばれる作品です。


ミサ・ソレムニス

ミサ曲とはカトリック教会のミサ(感謝の祭儀)に伴う音楽のことですが、ベートーヴェンを始めとして、モーツァルトやシューベルト、ブルックナーなど数多くの作曲家がミサ曲を書いていますが、ミサ曲といえばこのベートーヴェンのミサ・ソレムニスをさすほどミサ曲の代表的な曲です。




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